サロン名「fractal」の由来
フラクタル構造
フラクタルってどういう意味なんですか?と聞かれることが増えてきたので 今日はフラクタルについて話していきましょう。少し難しい言葉も続くので話口調でいきますね!では、早速。
フラクタルは「自己相似性」という性質のある図形のことを言います。
はい。早くも難しい言葉が…。雲行きが怪しいですね( ´∀` )とにかく「自己相似性」のある図形だと…。じゃあ、 「自己相似性」 って何でしょう。
【自己相似性】図形の全体のデザインを細かく分解していくと同じデザインが再現されていく性質
……はい。さらに訳わからなくなってしまいましたねΣ( ̄ロ ̄lll)
定義的な言葉なんていうのは、この際、どうでもいいです。(ここまでの説明はいったい……)
理解するよりも、見たほうが簡単なので、有名なフラクタル構造の図形を見ていきましょう。
シェルピンスキーのギャスケット
シェルピンスキーの三角形とも言います。
シェルピンスキーのギャスケットは自己相似的な無数の三角形からできています。ポーランドの数学者、シェルピンスキーさんの考えた三角形でどこまで分解して見ていっても、同じ三角形のデザインが見えてくるという、かなり特質な図形です。よくみると、全体のデザインは、細分化したデザインと全く同じデザインで作られていますよね。
全体のデザインを形成しているのは実は、同じデザインの集合であったと。グルグル目が回るような構造がフラクタル構造というわけです。なんだかズーーーーっと、引き込まれるような、ずっっっっっと見ていられるような不思議な感覚になりますね。
電車に乗ると眠くなる正体
電車に乗って揺られていると眠気に襲われる人は多いそうです。子供も乗り物に乗るとすぐに寝てしまったりしますよね。これは1/f(エフ分のいち)揺らぎと言って、リズムみたいなものです。電車の揺れ以外にも、ロウソクの火、髪の毛の揺れ、なんかにも含まれているこのリズムは、人間(生体)のもつ神経細胞のリズムと同じなんですって。簡単に言うと、脳の波長と似てる波長が、世の中いろいろなものから出ていて、心が落ち着いちゃうんですって。
はい、ここで、先程のフラクタル構造のズーーーーーーーと引き込まれる感覚。これ1/f(エフ分のいち)揺らぎが出ているみたいなんです。リラックス効果ですよ。なんと、美容室向きな。だからと言って、壁紙を全部シェルピンスキーのギャスケットにしたら平衡感覚を失いそうですけどね。リラックスできる空間をつくる。そんな意味でもフラクタルという名前はピッタリです。
小さなひとつは大きなひとつ。大きなひとつは小さなひとつ
さあ、いよいよ、最後。本題です(話、長いな、この人w)
人それぞれ、大事にしていることは違います。例えば、ふとこんなことを考えたとしましょう。『ゴミの分別はきっちりしたい』おそらくこれは、直接美容室の仕事には関係ないですし、ごみを捨てる瞬間の、ほんの些細なことかもしれません。でも、もし、この一瞬の小さなことを大事にしていたら、それは仕事においても、自分においても、すごく大きなことを大事にしているような気がするわけです。そう、気がするだけで、誰も正解だとは言ってくれません。ただ、きっと間違ってはいない。小さなひとつを大事にすれば、大きな何かを大事にしている。そして大きいと思っていたことは、いつか小さなことになって大きなものをつくる。グルグルグルグル目が回るようなフラクタル構造をしてると思ったわけです。だから、自分たちがある一瞬に大事だと思ったことを迷いなくできるように。「大丈夫、間違ってないよ」と背中を押してくれるような。フラクタル【fractal】そんなお店の名前にしてみました。
みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。